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ダイエットが上手くいかない原因はストレスにあり?
太っていることが身体に良くないことはよく分かっているので、しょっちゅうダイエットを試みてはいるが、いつもうまくいかずに終わってしまう。
疲労感や倦怠感は体が重たいことも原因のような気がする。
仕事にも影響するし、将来的な健康も気にかかるので何とかしたいのに…
頑張って食事制限しているつもりなのに思ったように成果が上がらないのは、ひょっとするとストレスが原因かもしれません。
目次
【ストレス太りのメカニズム】
「ストレス太り」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
精神的に過度のストレスがかかることによって体重が増加してしまう現象は実際によく見られます。
ストレスと体重の増加にはどういった相関関係があるのでしょうか。
まずストレスによって過食に走ってしまうケースがあります。
ストレスによる過食は食べることを我慢できない言い訳に使われていると思われる方もいるかもしれませんが、決してそうではありません。
ストレスをきっかけに人の脳内では、食欲を増進するような反応が起こってしまうのです。
過度のストレスは脳内のセロトニン分泌を阻害します。
セロトニンとは脳内に分泌される神経伝達物質のひとつで、ドーパミンやノルアドレナリンといったほかの神経伝達物質とともにバランスよく脳内で作用して精神の興奮や安定をコントロールしている物質です。
このセロトニンは摂食中枢の働きを抑制し、空腹による食欲の増加を緩和してくれます。
さらに食後の血糖値上昇を受けて満腹中枢を刺激して満腹感を感じさせる役割も担っています。
精神的なストレスによってセロトニン分泌が阻害されると摂食中枢の抑制が効かなくなり、ドーパミンによる食欲の暴走を抑えられなくなってしまいます。
またストレスによって脳が疲労すると、脳活動の主なエネルギー源となっている糖質の補給を欲するようになります。
糖質には精神を安定させる作用もあり、ストレスを感じると甘いものが欲しくなるという話も単なる俗説ではなく、身体の反応として理にかなったものだといえるでしょう。
ストレスによって食欲が増してしまう現象は、ストレスの刺激によって脳で起こる生理反応のひとつですので避けようがないものなのです。
【分かっていても止められない】
過度のストレスが原因で太ってしまうと、痩せようとして食事を無理に制限すること自体もまたストレスとなり、食欲の抑制が効きにくくなる要因となってしまうという悪循環に陥りがちです。
痩せようとすればするほどストレスが増し、そのせいで過食に走りやすくなるということです。
ストレスのもととなっている事象が解決できれば問題ありませんが、普通は簡単に解決できないからこそストレスとなっていることがほとんどです。
仕事や人間関係によるものなどは自分一人の努力ではどうしようもない場合もあるでしょう。
またストレスはコルチゾルに代表されるストレスホルモンの分泌を促進し、セロトニンの分泌をより阻害し、成長ホルモンの分泌も低下、筋量や骨量を減少させて中性脂肪の合成を促進します。
ストレス性の肥満の場合、食事制限だけに頼る無理なダイエットは、気合や根性で食事量を減らせている間はよくても、上記の理由から継続することは困難で、リバウンドする確率は高いといえるでしょう。
【食事制限だけではダメ】
ダイエットの基本は「摂取カロリー<消費カロリー」です。
まずは食事を必要最小限に制限することが基本なのですが、大きなストレスを抱えている場合、食事制限の実行自体を困難にし、さらにその効果を半減させてしまいます。
元となるストレスを根本から解決することが難しいのであれば、過食以外にストレスを分散、発散させる方法を考えなくてはなりません。
運動はそのための方法として最適なものの一つです。
運動そのものは肉体的なストレスになってしまいますが、その分精神的なストレスを一時的に分散させてくれます。
ジョギングなどの一定のリズムを刻む有酸素運動はセロトニンの分泌促進に効果があるといわれています。
そして単純に運動した分だけカロリーを消費することはもちろん、運動後の生理反応として日常の活動代謝を上げ筋肉の合成や脂肪の燃焼を促進します。
ストレスの軽減・発散と消費カロリーの増大という2つの大きな効果が期待できる運動は、肥満解消のために必須の要素だといえます。
さらに定期的なトレーニングを積むことによって筋力や体力は向上し、疲労感や倦怠感は物理的に軽減、脳の活動にも余裕を与えます。
最終的にはストレスそのものを解消する一因となり得るでしょう。
思ったように食事制限の効果が現れないと感じている方は、ぜひトレーニングを始めてみてください。
痩せたうえに過度のストレスがなくなって仕事がはかどるようになった、なんてこともあり得ない話ではありません。
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