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正しい座り方でデスクワークの疲労を軽減しよう
毎日長時間続くデスクワークで肩こりや腰痛に悩まされる人は多いと聞きます。
長時間座っていることで、身体には思っている以上の負担がかかっています。
疲れにくい座り方や、肩こり・腰痛を予防するためにはどんなことに気を付ければよいのでしょうか。
目次
【座っているだけなのにどうして疲れるの?】
特に身体を動かすわけでもなく、力を使っているわけでもない、ただ座っているだけなのにどうしてこんなに疲れるのでしょう?
これは地球に重力があるからにほかなりません。
上体を起こした時点で体には重力の抵抗が加わります。
動きがなくても、その姿勢を維持するために筋力はずっと発揮されており、それを長時間継続することで疲労が蓄積していきます。
筋肉に伸び縮みがなく、負荷だけがかかり続けることによって血行は悪くなりがちです。
疲労は溜まるが血行は悪い、という状況がずっと続くことによって筋肉やそれを覆う筋膜は固くなり、柔軟性を失います。
さらにデスクワークでパソコンをのぞき込むような姿勢は、つい前かがみになりがちです。
頭の重みも加わってどんどん猫背になり、首や肩まわりは前方へ垂れた頭を支えるために緊張し、全体的に前かがみになった上半身を支えるために腰には大きな負担がかかります。
そんな状況が1日何時間も、そして何日、いや何か月、何年と続くわけです。
何もないほうが不思議だと思いませんか?
【正しい座り方とは】
正しい座り方とは、見た目に綺麗という以上に疲れにくい座り方である必要があります。
地球に重力があるのは仕方のないことですが、何とか疲れにくい座り方はないものでしょうか。
イスに深く腰掛けて、胸を張って背筋を伸ばし、骨盤を起こして腰を少し前彎させる。
一般的に言われているこのような姿勢はできるだけ余計な筋力を使わずに脊柱や骨盤といった骨格によって体を支えるためのものです。
このような姿勢を意識することはもちろん、この姿勢での作業がやり易いようにイスや机の高さを調整することも重要です。
【正しく座るためには】
骨盤を立て、理想的な脊柱のS字湾曲を作って座る。
パッと見て綺麗な姿勢で座っているかどうかはたいていの人は分かるでしょう。
わざと悪い姿勢でいる人なんていないと思います。
重要なのはどうすれば正しい姿勢を維持できるのか、ということではないでしょうか。
当然上記のようなきれいな姿勢を意識することは大切なのですが、それを維持するためには体幹部の筋力とバランスが必要不可欠です。
腹筋群や背筋群をはじめ、首や肩まわり、臀部など、上体を支えるための筋力の強化は姿勢の維持にとても有効です。
強い負荷をかけて鍛えないまでも、ストレッチや軽い体操などでそれらの筋肉に刺激を与えるだけで効果はあります。
意識して体を動かすことなく、デスクワークのみをずっと続けていると、人の身体はできるだけ省エネしようと限られた特定の筋肉だけを使うようになっていきます。
使いやすい筋肉ばかりに負担がかかり、そのために姿勢が崩れると、そのせいでますます偏った負荷が体にかかり、どんどん疲れやすい状況に陥ってしまいます。
日頃から多くの筋肉に刺激を与えていれば、ただ座っているだけでも使える筋肉をすべて使うようになっていきます。
出来るだけ大きな筋肉を中心に、その周辺にある多くの筋肉を総動員して体を支えようとしてくれるのです。
きれいな姿勢を作ろうと頑張ることも重要ですが、無意識に姿勢がきれいになるように持っていくことはもっと重要です。
少なくとも正しい姿勢を無理なく維持できるだけの筋力は必要でしょう。
【きれいな姿勢も大事ですが…】
どんなにきれいな姿勢を維持できたとしても、長時間ぶっ続けでデスクワークしていれば必ず身体は疲れます。
そして疲労は姿勢の崩れを招きます。
一定時間が経過すれば休憩して筋肉にできるだけ大きな動きをつけてあげましょう。
固まって負荷のかかり続けていた筋肉の血行を少しでも促進して疲労がたまらないようにしてください。
単に姿勢を正そうと気を付けるだけでは、意識している間は良くてもすぐに姿勢は崩れてしまいます。
そして仕事に集中していると、大抵は姿勢なんて意識していない時間のほうが長いでしょう。
放っておいても正しい姿勢を維持できるように、正しい姿勢をとる習慣とその姿勢を維持するための筋力が重要なのです。
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